昨日すばるは「逢ってちゃんと話をしよう」と書いてきた。

私は同意したものの逢いたくなかった。
悲しい想いをするのはわかっていたから。

  『あの』の話もしたくなかった。

夕方いつも通りに逢っていつも通り他愛もない会話を
しながら食事をした。

とにかく明るく明るく・・とつとめた。

そこまでは本当にいつも通り・・

ただ車を運転している私の髪を
すばるはずっと撫でていたこと。
私が撫でられながらも横にいるすばるの顔を
1度も見なかったことを除いては。

すばるの家の近くでいつも車を止めている場所に
着いてすばるは話し出す。
『あの』ことを。

私は1度話し出したらいろんな言葉があふれ出す。
そして涙も。

でも話し合いながらもすばるは眠そうにしてる。
正確に言うと眠ってしまうのをなんとかして
我慢している。

窓を開けたりタバコを吸ったり。

その度に私は「帰ろうか」と言った。
すばるは「嫌だ」と言う。

でも私を腕に抱き「限界かも・・」と
ウトウトしているすばるに
ついに切れてしまった。

「大事な話をしてるのになんで寝るのよ」と言いながら
大泣きしすばるの胸や腕を叩いた。

顔をあげるとすばるは
ビックリしたような、怒ってるような
悲しいような、申し訳なさそうな
すべてが入り混じったような顔をしていた。

私は黙ったまますばるの家に車をつけた。
すばるもずっと黙っていた。

車を降りるときすばるは
「ごめん。メールするよ」と言った。

こうなるような予感はしてた。
だから逢いたくなかったんだ。

  『あの』ことの話は秘密に・・

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